Thrustmaster Hotas XとRudder Pedalsをコネクタ化した
はじめに
専門じゃないけど低レイヤの作業
ThrustmasterのHotas XとRudder PedalsをFSX用に使っているが、どちらもケーブルが分離できない仕様になっており、取り回しが悪い。
そこで、ケーブルをぶった切って適当なコネクタを付けることで取り回しを改善することにした。
1. スティックとスラストレバーをコネクタ化
そのままだとスティックとスラストレバー間のケーブルがサイドスティックとして使うには短い。
この改造は去年に海外のフォーラムを見てやってみた。
使うコネクタ
スティックとスラストレバーを繋いでいるケーブルには16本の線が通っているので、20pinのHDMIコネクタや8pinのRJ-45を2つ、他には16pinのOBD2コネクタ(自動車のECUとの通信に使うらしい)等が候補に挙がる。
今回はスペースと手間を考えてHDMIコネクタのブレークアウトボードを使うことにした。 フォーラムに挙げられていたブレークアウトボードをAmazon.comで購入。
コネクタ2つと送料で25ドル前後だったので、割高な感じはある。 探せば国内で安く買えたかもしれない。
作業
意を決してケーブルを切断し、被覆を剥いてボードに繋いでいく。スティック側とスラスト側で計32本をストリップして繋ぐのはなかなか骨が折れた。
コネクタがオスなので、Intel Compute Stickのヘッドレス起動用にダミープラグと一緒に買っておいたHDMIメスメスのコネクタを介してHDMIケーブルで接続
ボードにカバーを付けて完成。椅子を挟んで左右に余裕を持って設置できるようになった。
2. スティックのUSBケーブルをMicro Bコネクタ化
先の改造でスティックとスラストは分離可能になったが、PCとの接続部分は外すことが出来ず、片付けたい時にPC側を外す必要がある。
PCがL字デスクの角にあることもあり、面倒なのでデバイス側が外れるようにしたかった。
USBのコネクタ化は以前USBキーボードのコネクタ化で経験があり、パーツも近所の100円ショップで入手できるので楽。
100円ショップのMicro B to Type-C変換ケーブルをバラしてMicro Bメスコネクタを使う
スティックをバラしてみるときちんとシールドが結線されていたが、変換ケーブルの方には無かったので未結線とした。恐らく問題なし。
これで一般的なMicro Bケーブルで接続できるようになった。
3. ラダーペダルのケーブルをRJ-25コネクタ化
ラダーペダルも片付ける際にケーブルが外せないのが気に入らなかったので、コネクタを付けることにした。
本体とUSBアダプタの間は6本の線が通っており、アダプタ側は6P6CのRJ-25コネクタになっている。
ただしこのRJ-25、ラッチが左側に寄っており、あまり見ないコネクタ形状をしている。
Mindstorms EV3のケーブルがこんな形だった気がする。(ラッチは右側だが)
レアなだけで普通の規格品なのか、独自のコネクタなのか気になる…
どのコネクタを使うかと、ジャックを実装する位置をケーブルの途中にするか、それともうまい具合に本体に入れるかで迷ったが、
結局ケーブルは今あるものを流用してUSB側はそのままに、ペダル側を切断して6P6Cのコネクタを付けることにした。
秋月電子に寄った時にいい感じのRJ-25ジャックとDIP化基板を見つけたので、これを使ってみることにした。
ケーブル作成は思い切ってかしめ工具を購入した。これでEthernetケーブルも作り放題! RJ-25は10個購入したが、多分今回使う1個以外はパーツケースの肥やしに…
去年の冬にEthernetケーブル作成講習を受けていたので、思い出しつつ作成。
まだカシメる感覚は怪しい。ラチェット無しの工具だとうまく作れない気がする。
ケーブルが完成。 RJ-45と比べてコネクタの全長が短い分、少し難しかった
ジャックの方はギリギリ本体に入りそうだったので、DIP化基板をそのまま実装。
父親に貰った古いこて先しか持っていないのと、スキル不足でかなりひどいハンダになってしまった。
もし本物の航空機のパーツだったらあっという間に墜落してNTSBが飛んできそうな品質。
一応完成したのでテストしてみる。問題なく動いてそうなのでOK。
電気的にRJ-25部分のホットスワップは考慮されていないようで、差し直すと変な値が送られてしまう。USB部分を抜き差ししてリセット必要があるようだ。